札幌の相場より安い賃貸物件の特徴と探す際の注意点
「札幌に住むならできるだけ安い賃貸物件がいい」という方も多いでしょう。
「節約をするなら固定費である家賃を抑えるのがベスト」がセオリーであり、実際賃料を抑えることで家計も楽になるのは事実です。
ですが、相場よりも安い賃貸物件にはそれなりに理由があり、暖房費がかさむ北海道は、暖房器具の種類などいくつか注意点があります。
それでは、札幌で相場より安い賃貸物件の特徴と探す際の注意点について見ていきましょう。
目次
理由を知れば納得?相場より安い賃貸物件5つの特徴
見るからに建物が古く、間取りが狭い賃貸物件が安いのは理解できても、気に入った物件が意外と相場よりも安い場合があります。
では、相場より安い賃貸物件にはどのような特徴があるのでしょうか。
墓地や歓楽街に近い
お墓が近いことで夜歩くのが怖い、不安という心理的要素から、相場よりも賃料が安い場合があります。ただ気持ち的なものなので、気にならない方にとっては掘り出し物件といえます。また、ホテルや飲み屋など歓楽街に近い物件も相場より賃料が安い場合が多く、教育的観点や夜遅くまで騒がしいなどの理由から、子供がいる家庭ファミリー層や女性には人気がないのが理由です。
線路沿い
電車の音や振動を受けやすい線路沿いも相場より安い物件が多いです。電車から部屋が見えてしまう、洗濯物を干せないというのも、駅近なのに相場より家賃が下げられている理由の1つです。ただ、電車の音に関しては個人差がありますし、朝早く出て夜遅く帰る人にとっては電車の音が気にならないこともありますので、あえて線路沿いを選ぶのも考え方の1つです。
築年数が古い
内装がリフォームされており、キッチンや壁・床がきれいになっていても、上下水道の配管まではリフォームできません。目に見えない部分の劣化は防ぎようがないため、いくら外観や内観が新しくても、築年数が古い物件は賃料が安いことが多いです。
坂の上や道が暗く狭い場所
坂の上にある物件や、家までの道のりが暗く狭い場合も家賃が下げられている場合が多いです。坂を上り下りするのは疲れますし、暗く狭い道も防犯上懸念されるため借り手がつきづらいのが理由です。
ワケあり物件
「事故物件」「心理的瑕疵物件」など、過去に何かしら問題が起きたワケあり物件も賃料を下げて募集しています。
安い賃貸物件を探す際のポイントと注意点
札幌ならワンルーム・バストイレ付で1万円代の安い賃貸を探すことも可能ですが、冬の北海道ならではのポイント、注意点があります。
暖房器具の種類
暖房器具は大きく分けて「ガス」「灯油」「電気」と3つの種類があり、北海道の主流は「ガス」と「灯油」です。
札幌市でもエアコンやオール電化の賃貸住宅が増えてきましたが割高なので、安い賃貸物件を探すなら、暖房費を抑えられるガスや灯油の物件を選ぶべきでしょう。
ただガスには「都市ガス」と「プロパンガス」があり、プロパンガスは都市ガスよりも高いといわれている点にも注意が必要です。
家賃を抑えられても、暖房費がかさんでしまっては元も子もないので、暖房器具の種類にも注目しましょう。
最寄り駅からの距離
安い賃貸物件の場合、最寄り駅から遠いことも多く、徒歩15分以上というのもザラです。「徒歩15分」と聞くと苦ではなさそうですが、札幌の冬道はツルツル路面で、通常徒歩15分の道でもそれ以上にかかってしまいます。冬道に慣れている方ならともかく、これから初めて北海道に住む方であれば、賃料の安さだけでなく、そうした苦労も念頭に探すことをおすすめします。
バス停に近い物件も魅力的ですが、冬の悪路で時刻表通りに運行されない場合も多々あるため、地下鉄にできるだけ近い物件の方が安心でしょう。
駐車場上の部屋は要注意
札幌の古い木造アパートの中には、1階が駐車場になっている物件も多くみられます。2階から住居スペースになるのですが、屋根付き駐車場があり、部屋が2階で治安問題もクリア、賃料も安く好物件と思いがちですが、車庫上の部屋は底冷えし、水道凍結の恐れもあります。部屋が暖まるまでに時間がかかるため、暖房光熱費もかさむことも予想されるので注意が必要です。
札幌で安い賃貸物件を探すもっとも効率的な方法
何かしら賃料が安いの理由があっても、「家計の負担にならないしぜひ住みたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
そんな方に、まずは札幌で安い賃貸物件を探すもっとも効率的な方法をご紹介します。
まずはネットをチェック
安い賃貸物件を効率的に探すために欠かせないのがネットによる情報収集です。不動産会社の各ホームページにアクセスし、「賃料が安い順」など希望条件入力するだけで物件の詳細を閲覧できます。札幌は不動産会社間で物件を共有していることが多いので、どの不動産会社に行こうか悩む前に、まずはネットを使って安い賃貸物件をチェックするといいでしょう。
絞り込んでから不動産会社を事前予約
ネットを使ってある程度気になる物件を絞ったら、今度は不動産会社へ予約しましょう。直接お店へ尋ねるよりも対応が早く、物件探しがスムーズに行えます。
どの不動産会社を選ぶかで悩みますが、営業の方との相性で選ぶのも考え方の1つ。物件の条件はどこもほぼ同じなのですから、自分と相性が合う不動産会社(営業マン)を見つけることで最後まで気持ちよく物件を選ぶことができます。
部屋探しの時期も重要
引っ越し業者に繁忙期があるように、不動産会社にも繁忙期があります。3~4月は新社会人や新入学生が部屋を探す時期と重なりますので、物件数が少なく、余裕をもって探すことができません。
すでに内定や進学先が決まっているなら、早めの物件探しがおすすめです。早めに契約してしまうと家賃の発生が気になるところですが、「家賃スライド」といって、契約が11月でも家賃発生を入居開始時期にできる物件もありますので、時期や家賃スライドも活用して物件を選ぶといいでしょう。
まとめ
安い賃貸物件は、これから札幌で一人暮らしを始める方にはとても魅力的ですが、安いなりに理由があることを知っておかなくてはなりません。
- 墓地や歓楽街に近い
- 線路沿い
- 築年数が古い
- 坂の上や道が暗く狭い場所
- ワケあり物件
の5つの特徴に加え、
- 暖房器具の種類
- 最寄り駅からの距離
- 駐車場上の部屋
にも注目し、何を大事にしたいか優先順位を考えて物件を選ぶようにしましょう。
賃料の安さだけを重視したために、「こんな部屋に住むべきじゃなかった」と後悔しないためにも、ぜひ参考にしてください。