札幌の家賃相場の平均について徹底解説【学生の一人暮らし編】

春から札幌で一人暮らしを始める学生、そしてそれをサポートする親御さんにとって、家賃がどのくらいかかるのかがもっとも気になるのではないでしょうか。
そこで今回は、札幌の学生一人暮らし向けアパートの家賃の平均、初期費用その内訳、部屋探しのポイントなどご説明します。
契約時に必要な書類の一覧もありますので、これを参考に余裕をもって準備しておきましょう。

｜札幌の学生一人暮らし向けアパート、家賃相場（平均）を調査

学生向けアパートを探す場合、間取りとしては１K・1Rあたりを中心に探す方が多いですが、キッチンスペースが仕切られている「1K」を探している方も多いのではないでしょうか。
そこで家賃の平均を知るために、まずは大手不動産会社2社のホームページにある１Kの家賃相場を見てみましょう。

A不動産の1K家賃相場

札幌中央区　3.70万円
札幌北区　2.90万円
札幌東区　3.05万円
札幌白石区　2.60万円
札幌豊平区　2.90万円
札幌南区　2.45万円
札幌西区　3.20万円
札幌手稲区　3.50万円

B不動産の1K家賃相場

札幌中央区　3.63万円
札幌北区　3.03万円
札幌東区　2.80万円
札幌白石区　3.21万円
札幌豊平区　3.40万円
札幌南区　3.26万円
札幌西区　3.67万円
札幌手稲区　3.31万円

※2020年9月現在

家賃相場のデータに関しては、不動産各社のサイトで掲載されたデータをもとに算出していたり、徒歩10分以内の物件のみを対象に算出したりなど独自のロジックで算出しているため、同じ地域でも不動産会社によって多少誤差があります。
立地や築年数によっても差がありますが、共通している点では中央区が最も家賃が高く、東区・南区の家賃が低いということです。

学生なので、学校になるべく近い物件を探すと思いますが、家計の負担を軽減するためにもホームページを参考に、家賃が安い地域を中心に物件を探すのも方法のひとつではないでしょうか。

｜全部でいくら必要？札幌で学生が一人暮らしをする際に必要な初期費用

一人暮らしをする際は家賃の他にも「初期費用」が必要です。
まとまったお金を準備しなければなりませんが、総額でいくらかかるのかも気になります。そこで、札幌の学生一人向けアパートの初期費用の一例をご紹介します。

家賃3,5万円のアパートの場合

• 敷金　家賃の1カ月分3,5万円
• 礼金　家賃の1カ月分3,5万円
• 前家賃　家賃1カ月分3,5万円
• 仲介手数料　家賃の半分～1カ月分3,5万円
• 火災保険料　18000円
• 水回り性送料　2,2000円

大家さんに支払うだけで、ザッと18万円が必要なことがわかります。
敷金礼金が0の物件もありますが、一般的には家賃の5カ月分程度用意しなくてはなりません。また、その他に引っ越し代や必要最低限の家具・家電の購入も必要です。

一人暮らしに最低限必要な家具・家電の例として、

• 冷蔵庫
• 洗濯機
• 電子レンジ
• 炊飯器

の4点があげられます。
大手ホームセンターなどでは、春先に一人暮らし用家電セットが4～5万円で販売してますので、そちらで揃えるのもいいでしょう。
テレビはスマホがありますし、掃除機がなくても他のもので代用できます。
布団やテーブルなども家から持ち込めば費用はかかりませんので、他の家具家電は住みはじめてから必要だと感じたときに購入することで初期費用を抑えることができます。
後は台所用品など雑費がかかるので、家賃の5カ月分＋10万円程度が初期費用の目安になるでしょう。

｜ポイントは家賃を考慮しつつ通学に便利な物件を探すこと

エリアにこだわらなければ家賃が安い物件はいくらでもありますが、通学に不便な場所だと交通費がかさんでしまったり、通うのが面倒になります。
冬は雪道で足を取られますし自転車通学もできないので、学生であれば、できるだけ通学に便利な物件を探すことが先決でしょう。また、バスやJRなどは雪の影響を受けやすいため、大学近く、もしくは地下鉄駅近くの物件を選ぶとより安心です。

まずは進学する大学や専門学校の周辺にどんな物件があるのかをリサーチし、予め物件を絞ってから不動産会社を訪ねるとスムーズです。
土地勘がない素人が物件を探すには限界があるため、不動産会社に物件探しのサポートをしてもらう方が確実ですし、プロならではのアドバイスももらえます。

注意点としては、大学近くは家賃が安いと思いきや、人気エリアのため家賃が高い傾向にあること。物件選びの際は、通学時間・費用も考慮しながら、地下鉄で1駅離れるエリアも検討するといいでしょう。

｜契約時に必要な書類は事前に準備しておこう

物件が決まったら貸主と契約しますが、入居審査に時間がかかる場合があるため注意が必要です。また、必要な書類は物件によって違ったり、用意するのに時間がかかる書類もあるため、必要な書類は物件探しと並行して予め集めておくようにしましょう。

一般的に物件契約時に必要だとされる書類は、

• 住民票（入居者全員）
• 身分証明証
• 印鑑
• 印鑑証明書
• 源泉徴収または納税証明書（収入を証明するため）
• 金融口座番号と口座印
• 保証人の同意書と印鑑証明

の7点です。
学生の場合、親が契約者になることがほとんどですが、学生本人が契約者になる場合でも、親や親戚など収入が安定している方の連帯保証人を求められます。
また、本人確認として学生証の提示を求められる場合があります。入学前の場合は合格通知書の提示を求められる場合がありますので準備しておきましょう。

｜まとめ

進学を機に一人暮らしを始めるお子さんは期待と不安でいっぱいです。そしてそれを送り出す親御さんも不安や心配事があるでしょう。
その慌ただしさの中で物件探しをするわけですから、親子で衝突することもあるかと思います。そんな中でもよく話し合いながら、何を優先すべきかを整理しつつ部屋探しを進めていくことが大切です。
特に親御さんは、家賃を含めた生活費を工面する必要がありますが、家賃の安さだけでなく、利便性も考えながら最適な物件を探していきましょう。