札幌に初めて住む人のための賃貸物件の探し方のコツ【家族編】
転勤などの理由で札幌の賃貸物件を探すことになった場合、子育てにはどんな場所を選べばいいのか、何を重視して部屋を探せばいいのか迷ってしまう人も多いでしょう。
ここでは、札幌に初めて住む人のための賃貸物件の探し方のコツについて説明します。まず最初は「場所選び」から始め、実際に賃貸物件を検索してみましょう。
また、札幌は北海道の中でも雪が多い都市です。冬のことを考えて部屋探しをしなければいけません。賃貸物件を探す際の注意点も頭に入れておきましょう。
目次
札幌で賃貸物件を探すなら、まずは「場所選び」がポイント
ネットで札幌の賃貸物件探しをしようと思っても、ほとんどのサイトが地域や路線名を入力するようになっています。まずはどこに住むか「場所」について考えましょう。札幌には10の区があり、地下鉄は3路線あります。ここでは、札幌市内で子育てにおすすめの3つのエリアをご紹介します。
円山
札幌の中でも住みたいエリアとして常に人気上位の円山は、自然に囲まれ、高級住宅街であることから治安もよく、家族で住む場所としても最適です。円山公園や円山動物園など子どもが楽しめる公園や施設、そして生活する上で便利な地下鉄駅直結の商業施設などもあります。また、アクセスの良さも抜群で、最寄りの地下鉄円山公園駅から札幌の中心部である大通駅までは地下鉄(東西線)で3駅、約6分しかかかりません。
さらに文教地区としても人気で、子どもの教育に熱心な家庭も多く、子ども自身も勉強に対する意欲が強いため、他のエリアの公立学校よりもレベルが高いようです。学校環境の良さから道外の転勤族も多く住んでいるので、転校生でもなじみやすいでしょう。
ただし、家賃は高めで、札幌市内の相場の1.5倍ぐらいとも言われています。
琴似
地下鉄東西線とJR線を利用できる便利なエリアです。それぞれの駅は離れていますが(約700m)、駅を結ぶ通りにはお店がたくさん並んでいるので、お買い物には困りません。JR琴似駅前にはイトーヨーカドーがあり、地下鉄琴似駅にはイオンがあります。大きな病院や区役所も駅周辺にあるので、引っ越しに関する手続きもしやすいでしょう。
札幌まで行くならJR、大通まで行くなら地下鉄と使い分けることもでき、雪の影響でJRが遅れそうなら地下鉄を利用するということも可能です(JR利用で札幌駅まで約5分、地下鉄利用で大通駅まで約11分)。
駅から少し離れますが、お花見スポットとして人気の農試公園や発寒河畔公園もあり、親子で楽しむことができます。
平岸
地下鉄南北線平岸駅から大通駅まで約8分、さっぽろ駅まで約9分、どちらへも乗り換えなしで地下鉄1本で行けるアクセスの良さが魅力です。駅周辺にはスーパーやコンビニなどお店もたくさんあるので、こちらもお買い物する上で不便は感じないでしょう、
平岸のある豊平区は札幌市の中でも大きな公園が多い区となっていて、約7.4ヘクタールという広さを持っている豊平公園やテニスコートや散策コースなどがある月寒公園などがあり、休日に親子で楽しむことができるでしょう。平岸駅から月寒公園までは徒歩約20分、豊平公園までは徒歩だと20分以上かかってしまいますが、ぜひ天気の良い日は足を運んでほしい場所です。
派手さはありませんが、比較的静かで自然に囲まれていることがメリットであるエリアです。
一軒家は冬が大変?札幌で賃貸物件を探す際の注意点
札幌で暮らすとなると、賃貸物件を探す際には冬のことを第一に考える必要があります。大雪が降ると、JRやバスといった交通機関がマヒしてしまう可能性もあるからです。その点、地下鉄であれば天候に左右されることはありません。ここでは、札幌で賃貸物件を探す際の注意点について説明します。
地下鉄駅から徒歩10分以内を条件にする
冬の通勤のことを考えて、地下鉄沿線の賃貸物件を探すことをおすすめします。そして、駅から徒歩10分以内にすることがベストな条件です。
「徒歩10分ではなくても15~20分くらいなら問題ない」そう思う人も多いかもしれません。確かに、雪が積もっていない道であれば問題ないでしょう。しかし、冬期間のことを想像して下さい。ロードヒーティングが完備されているなら心配ないかもしれませんが、足元の悪い冬道を滑って転ばないように注意して歩くことは、思ったよりも時間がかかります。
雪道に慣れている人だとしても、吹雪いていたり、マイナス気温の日に15分以上歩くことは大変です。地下鉄駅から徒歩10分以内の賃貸物件を選んだ方が安心です。
雪かきが必要かどうか
札幌で賃貸物件を探す際には、雪かきのことも考えましょう。マンションやアパートであれば自分は雪かきしなくてもいいだろう、と思うかもしれませんが、そうとは限りません。管理人さんがいるなど管理がしっかりしている賃貸物件であれば、自分で雪かきをする必要はないかもしれませんが、雪かきはしてくれるものの1週間に1回だけ、というケースもあります。雪が積もった日に必ず雪かきをしてくれるとは限らないのです。さらに、国道のような幹線道路であれば除雪車もすぐに入りますが、市道となると除雪車はなかなか来ません。車を持っている人は、車の雪下ろしだけではなく道路の雪かきも必要になるかもしれません。
また、家族で住むなら一軒家がいい、と考えるかもしれませんが、すべて自分たちで雪かきすることになります。夜中に雪が降れば、朝から雪かきをしなければいけないことも少なくないでしょう。
雪かきは苦にならない、という人であればいいのですが、冬の雪かきは誰がしてくれるのか、賃貸物件周辺の道路はどうなっているかなど、雪かきの必要性についても確認しましょう。また、車を持っているのであれば、車庫付き・ガレージ付き賃貸物件やロードヒーティング付き駐車場を検討した方がいいかもしれません。
暖房器具をチェック
東京であれば、夏のエアコン使用にかかる電気代が気になるところですが、札幌の場合は「暖房費」です。暖房器具がどうなっているかによって暖房費に差が出ます。
一般的には灯油が一番安いと言われていますが、価格は変動します。需要と供給のバランスにより、冬は灯油の価格も高くなります。それでもガスよりは安いでしょう。
もしガスだったとしても都市ガスであればいいのですが、プロパンガスだと暖房費はかなり高くなります。使い方によっては、1ヶ月で5万円以上かかる可能性もあります。賃貸物件情報を見る際に、必ず確認しましょう。
まとめ
札幌で子育てに向いているエリア
- 円山
- 琴似
- 平岸
札幌で賃貸物件を探す際のポイント
- 地下鉄駅から徒歩10分以内の場所を選ぶ
- できれば雪かきの必要がない賃貸物件を選ぶ
- 暖房器具はプロパンガス以外を選ぶ