【札幌で一人暮らし】失敗しないための物件選びのポイント
札幌で一人暮らしを始めるとなると、どういう場所や地域がいいのか、どう選べばいいのか自分ひとりでは迷ってしまうことでしょう。
物件を選ぶ時にチェックしてほしいことは「冬の寒さ」と「積雪」です。札幌で一人暮らしをする場合、この2つのことを考えなくてはいけないのです。
ここでは、札幌で一人暮らしを始める人のために、おすすめの場所・地域と選び方、物件を選ぶ時のチェックポイントについて説明します。札幌の冬を快適に過ごすためにも、物件選びは慎重に行いましょう。
目次
札幌での一人暮らしにおすすめの場所・地域
札幌の人口は約200万人弱、市内は10の区(北区、東区、白石区、厚別区、手稲区、西区、中央区、豊平区、清田区、南区)に分かれています。そして、それぞれの区には特徴があり、区の中でもエリアによって住みやすさは変わります。
ここでは、10の区のそれぞれの特徴とその中でも一人暮らしにおすすめの場所・地域について説明します。札幌の住環境についてチェックしてみましょう。
札幌市の10の区について
北区
10の区の中で一番多くの人が住んでいる北区。この北区には約29万人の人が住んでいると言われています。これは北部に住宅街が伸びている影響と、北海道大学や北海道教育大学札幌校などがあるため、学生が多く住んでいることが関係しています。
また、札幌市の北部に位置するため、10区の中でも降雪量は多い方です。
東区
北区の次に人口が多いのが東区になります。工場が多い苗穂地区、玉ねぎ畑が広がる丘珠地区などさまざまな顔を持っている区ともいえるでしょう。
地下鉄東豊線が1988年に開通したため、以前よりも住みやすくなっています。
白石区
区の南側にある地下鉄白石駅、JR白石駅周辺に人口が集まっています。国道12号線や南郷通など幹線道路も走っているので、車を持っている人にとっても便利な区です。東札幌エリアは再開発が進んでおり、大型商業施設も増えてきています。
厚別区
札幌の一番東部に位置しており、札幌の副都心となっている商業施設が多い新札幌エリアが中心で、その周辺は住宅地となっています。1989年に白石区から分区となり、10区の中では面積が一番小さい地域です。
手稲区
小樽市の隣に位置しており、手稲山など自然が多いエリアです。人口が増えたことにより、1989年に西区から分区となりました。中心部からはやや離れていますが、JRや地下鉄があるのでそれほど不便ではありません。
西区
中央区の隣に位置しているため、中心部へのアクセスは問題ないエリアと言えます。中心となっているのは区役所などがある琴似エリアで、アクセスが便利なため西区の中では一番人気となっています。
中央区
札幌だけではなく、北海道の中央とも言える場所です。大通りやすすきのという繁華街、円山や山鼻などの住宅街など場所によっても雰囲気はバラバラ。家賃は高めですが、長年人気が高いエリアです。
豊平区
西区同様、中央区の隣に位置していており、北海学園大学などの教育機関や札幌ドーム、きたえーるなどスポーツ施設も多い地域です。地下鉄も南北線と東豊線が走っているので、アクセス面でも問題ありません。
清田区
1997年に豊平区から分区したことによって新しく生まれた区です。国道36号線が通っているため、車を持っている人の方が動きやすいかもしれません。交通の利便性は低いため、地下鉄の駅まではバス移動が必要になる可能性が高くなります。
南区
10の区の中で一番面積が広く、札幌市の面積の約6割を占めています。有名な定山渓温泉や滝野すずらん丘陵公園もあり、自然豊かな区と言えます。地下鉄南北線の終点・真駒内駅で降りた後、バスで家路につく人が多くなっています。
一人暮らしにおすすめの場所・地域
円山公園周辺(東西線・円山公園駅)
一人暮らしにおすすめの場所・地域として、不動の人気があるエリアと言っても過言ではありません。大通まで地下鉄で約6分というアクセスの良さ、自然もあり住宅街で治安も良いことが人気の理由となっています。ネックになるのは家賃の高さくらいでしょう。
創成川イーストエリア周辺(東西線・バスセンター前駅)
円山がおしゃれな街として札幌では有名ですが、この創成川イーストエリアもおしゃれなカフェや飲食店が増えてきているため、人気の地域となっています。大通までなら地下鉄に乗らなくても歩いて行けることも魅力の一つ。ただし、中心部に近いため家賃は高めです。
琴似周辺(東西線・琴似駅)
西区の中心で、大型スーパーや夜遅くまで営業している飲食店も多いため、とても便利な場所です。札幌駅まで行く場合、地下鉄だと乗り換えが必要になりますが、JRを利用すれば約5分で着きます。地下鉄駅周辺はロードヒーティングが整備されているため、冬でも心配無用です。家賃相場は安めです。
麻生周辺(南北線・麻生駅)
大通駅までは約11分かかりますが、始発・終点駅なので座れるのが魅力。さらに、札幌、大通り、すすきのまで地下鉄1本で行けます。スーパーや飲食店なども揃っていて、家賃も安めの地域です。
澄川周辺(東西線・澄川駅)
こちらも地下鉄南北線利用なので、札幌まで乗り換えなしで行くことができます。スーパーやコンビニなどのお店も揃っているので、生活する上で困ることはないでしょう。家賃が安いことも魅力です。
学園前駅周辺(東豊線・学園前駅)
地下鉄で大通駅まで約5分、札幌駅まで約6分で行けるアクセスの良い場所です。北海学園大学などが近くにあるため一人暮らし用の物件も多く、家賃が安いことも魅力です。大通やすすきのに近いこともあり、東豊線沿線の中でも人気上位です。
札幌で一人暮らしを始めるための場所・地域の選び方
実際に札幌で一人暮らしの物件を探そうと思っていろいろ調べても、迷って絞りきれないかもしれません。
あなたが重視するポイントは何ですか?それによって、住む場所や地域を考えるようにしましょう。
交通の利便性
雪が多い札幌で一人暮らしするなら、交通の利便性を一番に考える必要があります。
札幌ではJR、地下鉄、バス、路面電車が運行していますが、一番のおすすめは地下鉄です。雪が降らない地方であればどの交通機関を使ってもいいのですが、札幌は積雪量が多いため、雪の影響を受けない地下鉄を利用しましょう。そのため、地下鉄沿線の物件を探すことをおすすめします。
路面電車も比較的雪の影響は受けにくいのですが、道路の状況によってはダイヤが乱れることも。気長に待てる人であればいいのですが、地下鉄の方が安心です。
家賃
やはり家賃が高いのは「中央区」です。中でも札幌駅、大通駅周辺は高めです。少しでも安いところがいい、ということであれば中央区以外にしましょう。
ただし、中央区と言っても広いので、駅から離れた場所であれば安い物件もあります。しかし、冬が大変だということを頭に入れておきましょう。
住みやすさ
住みやすさの基準は人それぞれ違うかもしれませんが、買い物が便利という点を優先させるなら、地下鉄沿線の駅周辺に住めば問題ないでしょう。琴似などは大型商業施設などもあり非常に便利ですが、その分人が多いのも事実です。それを好まない人は他の場所の方が住みやすいと感じるかもしれません。
家賃は高いですが、おしゃれで自然もあり、アクセス抜群の円山公園周辺も住みやすさと住みたい場所で人気です。
治安
札幌市の治安はそれほど悪くはありませんが、注意した方がよい場所もあります。
やはり、繁華街や歓楽街がある中央区の一部の地域は、治安の面で気を付けた方がよいでしょう。すすきのの近くだとそこで働いている人も多く住んでいるため、夜はうるさくなります。生活する時間帯が反対なので、自分が眠りについた頃に外から声が聞こえたりすることもあるかもしれません。
また、北区も10区の中では犯罪件数が多いと言われています。学生数約18,000人の北海道大学があるため、留学生を含め学生が多いエリアも夜は騒がしくなる可能性があります。ただ、パトロールもよく行われているため、大きな問題にはなっていないようです。
アクセス面ではどちらも良い地域ですが、夜うるさくなることが気になる人は避けた方がよいでしょう。
札幌での一人暮らしで失敗しないための物件を選ぶ時のチェックポイント
最後に、実際に物件を選ぶ時の注意点やチェックポイントについて説明します。
部屋の階数
基本的に、家賃は1階が一番安く、上へ上がるにつれて高くなっていきます。家賃の安さに惹かれて1階を選ぶかどうか迷ったら、冬の寒さを想像して下さい。1階は間違いなく「寒い」です。1階が車庫になっている物件もありますが、それも同じです。ただでさえ冬の期間は光熱費が高くなります。1階に住むことはやめましょう。
また、女性の場合は、治安の面から考えても1階は避けましょう。
建物の構造
家賃が安い場合、建物の構造が木造の場合もあります。できれば、鉄筋コンクリートの物件を選ぶようにしましょう。鉄筋コンクリートの建物であれば、気密性が高いためお部屋も暖かいです。建物の作りが良ければ良いほど家賃も高くなりますが、その分マナーの良い住人が多い物件の可能性も。
暖房器具
これも札幌ならではのチェックポイントです。冬は暖房費が高くなるため、暖房器具がプロパンガスの物件は選ばないようにしましょう。安い家賃の物件にありがちです。
プロパンガスの暖房器具を1ヶ月使用した場合の金額は都市ガスの約2倍、例えば都市ガスが1万円だとすると、約2万円かかることになります。
プロパンガスの料金が高いことは有名になってきているので、都市ガスの物件の方が人気が高くなっています。希望の物件があった場合は、すぐに内見の予約をした方がいいかもしれません。
駐車場
車を持っている人、今は持っていなくても後で購入しようと考えている人は、駐車場があるかないかもチェックしましょう。郊外に住むのであれば駐車料金もそれほど高くはありませんが、場所や物件によっては駐車場だけで1万円前後、大通周辺となればそれ以上かかります。
環境(近くの建物など)
いいなと思った物件があったら直接見に行くことが一番ですが、その前に地図で場所の確認をしましょう。Googleマップを使ってみてもよいでしょう。この時、まわりにどんな建物があるかどうかもチェックして下さい。線路が近ければ、電車の音が気になるかもしれません。物件だけではなく、周りの環境についても確認しましょう。