札幌で賃貸のタワーマンションに住む場合のメリットとデメリット
札幌でも増えてきているタワーマンション。景色も良さそうだし、まず賃貸で住んでみたいと思う人も多いでしょう。
しかし、見た目の豪華さなど外見だけで選んでしまうと、後悔することにもなりかねません。
今回は、札幌の賃貸タワーマンションの特徴やメリット・デメリットについて詳しく説明します。タワーマンションの長所も短所も理解した上で住むようにしましょう。
目次
札幌における賃貸タワーマンションの特徴
テレビなどで見かける東京都心や湾岸地域に立ち並ぶ40階以上のタワーマンション。ここで疑問に思うのは「何階以上だとタワーマンションと呼ばれるのだろう」ということではないでしょうか。
実はタワーマンションに法的な定義はなく、目安の基準は高さが60m以上、階数では20階建て以上となっています。札幌でも大通駅や札幌駅など地下鉄駅周辺に多く見られるようになりました。
では、他のマンションとの違いは高さだけなのでしょうか。タワーマンションならではの特徴について説明します。
建物のクオリティが高い
タワーマンションは、高さがある分法律でも厳しい基準が設定されており、地震にも耐えられる構造強度や設備の安全性などの基準をクリアした上で建てられています。そのため、一般のマンションと比較すると建物の構造的に優れていると言えます。
サービス、共用施設が充実している
メリットとも言えますが、共用施設が充実していることも特徴の一つです。エントランスはハイグレードのホテル並み、フィットネスルームやゲストルーム、ラウンジ、ゴミ置き場が建物内にある、コンビニ併設というタワーマンションも札幌にあります。
また、コンシェルジュが常住しているところも多く、宅配便の一時預かりやクリーニングの取次など生活する上でも不便を感じることはないでしょう。
サービスや共用施設に関しては、不動産会社のサイトではなくタワーマンションの公式サイト(物件によってはない場合もあります)に詳しく掲載されています。気になる物件があればチェックしてみましょう。
また、札幌のタワーマンションを検索すると、高層マンションが含まれている場合もあります。その場合、20階未満のマンションも表示されているので、注意して見るようにしましょう。
札幌で賃貸のタワーマンションに住むことで得られるメリットとデメリット
「タワーマンションに住んでみたいけど、家賃がすごく高そう」そう感じる人もいるでしょう。先ほども説明した通り、サービス面や施設面の充実度から家賃は高めです。しかし、その分メリットもたくさんあります。
ここでは、札幌で賃貸のタワーマンションに住むことで得られるメリットとデメリットについて説明します。
メリット
立地の利便性から、冬をラクに過ごせる
札幌で一軒家に住むと、場所によっては自家用車が必要となるでしょう。しかし、タワーマンションであれば、地下鉄の駅から徒歩数分など立地の良さから、自家用車がなくても生活することができます。
また、札幌に住む以上冬の雪の多さから逃れることはできませんが、タワーマンションであれば雪道を歩く距離も短くなるでしょう。もちろん、雪かきの必要もありません。駅直結、地下歩道直結であれば、冬靴で歩く必要もないかもしれません。
眺望が良い
東京のような高層ビル街であれば、高層階に住まないと眺望も期待できませんが、札幌であれば場所によっては低層階でも景色を楽しむことができます。
また、視界を遮る建物が周辺になければカーテンも不要です。外から見られる心配もありません。
冬でも暖かく過ごせる設計
タワーマンションの窓は、強風から守るために複層ガラスが使われていることもありますが、断熱性も高いため、札幌の冬でも快適に過ごすことができます。
窓から入ってくる虫が少ない
20階以上の高層階であれば、虫が窓から入ってこなくなると言われています。低層階の場合は一般のマンションと変わらないかもしれませんが、一戸建てよりは虫の発生率は低いでしょう。
デメリット
エレベーターでの移動が不便
館内の移動はすべてエレベーターとなるため、停電になってしまうと移動できなくなります。また、エレベーターも高速化してきてはいますが、待ち時間が長いということも。ホテルに宿泊した時にエレベーターを待っているのと同じ感覚かもしれません。特に高層階に住んでいる人は、エレベーターに乗っている時間も長くなり、部屋から出ることが面倒になってしまうと感じるそうです。
日差しが強すぎる
部屋の向きは南向きが良いと言われていますが、ベランダのないダイレクトウィンドウだと札幌の夏でも暑いと感じるかもしれません。さらに、周りに遮るものがない分、天気の良い日は太陽の光を浴び続けることになるのです。
窓を開ければ問題ない、と思うかもしれませんが、高層階になると落下の危険性から網戸がついていない、窓を少ししか開けることができないケースもあります。そうなると、一日中エアコンをつけたまま過ごす可能性が高くなるでしょう。
ベランダを自由に使えない
景観の維持、落下の危険性という理由から、ベランダで洗濯物や布団を干すことが禁止されている場合がほどんどです。さらに、ベランダでガーデニングを楽しみたいと思っても、規約で禁止となっていることも。事前に確認した方がよいでしょう。
電車の音がうるさいことも
札幌駅周辺や琴似駅周辺だとJRも運行しているため、低層階だと窓を開けた時に電車の音がうるさく感じることもあります。
札幌で賃貸のタワーマンションに住むなら、やっぱり【中央区】
札幌で賃貸のタワーマンションに住むとなると、物件数から考えても中央区がよいでしょう。とはいえ、中央区と言ってもおしゃれな円山、再開発の進む苗穂、札幌中心部である大通駅や札幌駅周辺など広範囲に渡ります。その中でおすすめのエリアをご紹介します。
中島公園周辺
四季おりおりの景色を楽しむことができる中島公園、豊平川を一望することができる物件もあります。夏に開催される花火大会も、お部屋の向きによっては見ることができるでしょう。
大通周辺は便利だけど、自然も近くで感じたいという人にはおすすめです。
大通駅周辺
地下歩道があるので、その周辺のタワーマンションであれば冬の雪の心配もありません。大通公園の景色を楽しむこともでき、地下鉄南北線、東西線、東豊線すべての駅があるので、通勤にも困らないでしょう。
三越など百貨店だけではなく、MEGAドン・キホーテのようなディスカウントショップもあるのでお買い物にも困りません。
札幌駅周辺
北海道新幹線の延伸を控え、マンション人気も上昇中のエリアです。新しいタワーマンションも増えてきていますが、家賃は高めです。
苗穂駅周辺
再開発が進んでいる話題のエリア。札幌駅までJRで一駅なので、アクセス面でも問題ありません。駅直結の分譲タワーマンションが注目を集めており、今後苗穂駅周辺はさらに発展していくでしょう。
札幌でタワーマンションに住みたい人は、まず賃貸で
タワーマンションに住むことは、メリットばかりではなくデメリットもあります。眺望がいいから、とタワーマンションの外見だけで選んでしまうといずれ飽きてしまうかもしれません。
タワーマンションに何を望むのか、どう生活していきたいのかなどじっくりと考えてから決めるようにしましょう。どんな人にも向いている、適しているとは限りません。「札幌ならタワーマンションよりも一軒家の方が良かった」と後悔することも考えられます。
分譲のタワーマンションに魅力を感じるかもしれませんが、まずは賃貸で住んでみることをおすすめします。